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Vol.26 ローエングリン [音楽的馬名列伝]

http://db.netkeiba.com/horse/1999106738/

(1)
ワーグナーの最後の「歌劇」(以降は楽劇に)のタイトルで、主人公の名前。イエス・キリストの聖遺物である「聖杯」を守護する騎士のひとりで、その聖杯のお告げにより各地に派遣されていくのですが、そこでは自分の名前や身分・出自などは明かしてはならないという決まりになっています。それで女性を口説こうって言ったってどだい無理な話ですよね。

(2)
原作は中世の詩人、ヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハがローエングリンの父親である聖杯王のことを歌った叙事詩『パルツィヴァール』。その最後の最後にほんの数十行あるだけの、ちっぽけなエピソードにすぎないのですが、逆に言えばたったこれだけの話をあそこまでふくらませて一大歌劇にしてしまったワーグナーってすごいな、と今更ながらに思ったりする訳です。
ちなみに原作者は同じワーグナーの『タンホイザー』に出てくるヴォルフラムのモデルであり、パルツィヴァールは後にパルジファルと名を改められて、やはりワーグナーの作品の主人公になりました。


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