青春１８切符電車乗りっ放しの旅

Ｈ１８夏・四国編③　＜バッタンコシート＞


春・夏・冬の「シーズン中」に運行されるムーンライト高知は、基本的に全車グリーン車指定席。３両編成で１号車が喫煙の普通座席、２号車が枕・毛布付きで横になれるカーペット車両、３号車が禁煙の普通座席……となる訳ですが、この３号車がですね、時々「普通車指定席」として開放されまして、指定席券だけ別に用意すれば青春１８切符でも乗ることの出来る車両に様変わりするのです。１両しかないのによく指定が取れたなぁ、と今更ながらに感激。

さて、このムーンライト高知の座席にはちょっとおもしろい特徴がございまして、いちおう背もたれがリクライニングするのですが、引っかかる所がないため寄りかかって重さをかけている内はいいのですが、少しでも気を抜こうものならすぐに「ばったん」と音を立ててリクライニングが戻ってしまうのです。だから通称「バッタンコシート」（笑）。噂には聞いていましたが実際どんなものなのかなー？　と乗り込んですぐに嬉々として具合を確かめておりましたら、「この座席、元々リクライニング出来るようには作られていないんだよねー」隣の席に乗り合わせていた訳知り顔のお兄さんから、思わず説明を受けてしまいました。

前の晩あまりよく寝られなかったので今夜は大丈夫だろう、と思っていたのですが、実際に寝付いたのは「ムーンライト松山」とくっついた後、真っ暗闇の瀬戸大橋あたりからでした。姫路到着で目が覚めて、それからぽーっと外を眺めていたら、須磨の浦あたりでお日さまが昇って来ました。きれいだったなぁ。（続く）