銀のばら考 [音楽的馬名列伝]
銀のばら。
R・シュトラウスの楽劇『ばらの騎士』で使われる小道具。
婚約が整った際、男性から女性に贈られる結納の品。
何とも優雅で、18世紀のウィーン上流階級では
本当に行われていたような風習に見えますが
実はこれ、全くの作り話。でもこのオペラの成功以降
実際に贈り物として使われたり
またお土産品としても結構人気があるみたいですね。
かく言う私も未だ夢見る乙女(爆)だった頃には
指輪なんかより銀のばらをもらいたいなぁ
なんて大真面目に考えていたこともありました。
でも実際そういう運びになってみると
このオペラの原題から名前をもらっていた競走馬
<ローゼンカバリー http://db.netkeiba.com/horse/1993109174/>
のことは知っていても
その元ネタのこととなるとてんでわからない今の主人に
それを求めるのは絶対無理だ! とすぐにあきらめましたけど。
しかし今、我が家には1本の銀のばらがあります。
もちろん自分で購入しました。
某「海ねずみ」に行った時に見つけた代物で
1万2千円とかなりの高額品でしたが……
清水の舞台どころかエベレストの頂上から飛び降りてしまいました。
まぁ、若かりし頃の夢と思い出を買ったと思えば安いものかもしれません。
今でも時々、第2幕の“ばらの献呈ごっこ”なるものをやっております。
至福の時間です。
2006-08-02 16:34
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