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Vol.13 クラヴィーア [音楽的馬名列伝]

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クラヴィーアはドイツ文化圏における、鍵盤楽器の総称。
ピアノはもちろんのこと、その前身であるチェンバロやハープシコード
場合によってはオルガンまで、みんなひっくるめてクラヴィーア。

昨日(5/16)のBS2「毎日モーツァルト」でたまたまやっていたのですが
ザルツブルグの大司教と大喧嘩の末決別し、ウィーンでピアノ教師として
新しい生活を始めたモーツァルトが、父親へ宛てた手紙の中で
こんなようなことを言っていたとか。

「まさにここはクラヴィーアの国です。
すぐに仕事がなくなるということはないでしょう」


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Vol.12 ヴォークリンデ [音楽的馬名列伝]

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ワーグナーの大作『ニーベルングの指環』全四部作。
その序夜である『ラインの黄金』の冒頭で
この長大な叙事詩の、まさに第一声を発するのが
三人のラインの乙女たちのひとりであるヴォークリンデ。

彼女たちは三人ひっくるめて紹介されることも多いのですが
実はひとりひとり、ちゃんと名前が与えられておりまして
後の二人はヴェルグンデとフロースヒルデ。

彼女たちが戯れにニーベルング族のアルベリッヒをからかい
静かに守っていた黄金を彼に奪われてしまうところから
この黄金より鍛えられた「世界を手中にすることの出来る指環」をめぐって
神々と人間、巨人と小人入り混じっての大争奪戦が始まる訳で。

出番は少ないけど、なかなか名前では呼んでもらえないけど
物語の発端を担っていたのって、やはり彼女たちだったんだよなぁ。


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速度標示 [音楽的馬名列伝]

<番外編>



メジロアレグレット
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メジロラルゴ
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アレグロ以外の速度標示を総ざらえ。


◇アレグレット……「やや速く」アレグロよりちょっと遅く、の意。

◇アンダンティーノ……「アンダンテよりやや速く」アンダンテより遅く、という説も有。

◇アンダンテ……「歩くような速さで」

◇アダージェット……「アダージョよりやや速く」

◇アダージョ……「緩やかに」

◇ラルゲット……「ラルゴよりやや速く」

◇ラルゴ……「幅広く、ゆったりと」


以上の速度標示は、楽曲の速さを表すほか
その速さで書かれた楽曲そのものを指す場合もあります。

マーラーのアダージェット(交響曲第5番第4楽章)とか
ヘンデルのラルゴ(「オンブラ・マイ・フ」)とか。


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Vol.11 メイショウサムソン [音楽的馬名列伝]

祝・皐月賞優勝!ってことで。

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『サムソンとデリラ』
その出会いは、学生時代のキリスト教学の時間。
しかし授業そのものでも、テキストとして持ち込んでいた聖書でもなく
その日友人から貸してもらって、授業中にも関わらず隠し読みしていた
川原泉さんの漫画『笑う大天使(ミカエル)』でした。

その時にはもう、サン=サーンスのオペラの存在を知ってはいたのですが
元ネタが聖書の中のエピソードだったということは知らず
慌てて漫画の方の読書を中断すると、手元にあった聖書を開いて確認。
旧約聖書、士師記の第13〜16章にちゃんとその記述はありました。

サムソン役のテノール歌手に恵まれず、なかなか上演の機会がなかったのですが
ドミンゴがレパートリーに加えてくれたおかげで
ようやく陽の目を見ることが出来たオペラです。
幸いにもサンフランシスコで上演された舞台の映像を観ることが出来ました。
「悪女」デリラにいいようにあしらわれて、次第にみじめったらしくなってゆく
ドミンゴ・サムソンを見るのは、どきどきしながらも妙な悦びを覚えたものです。

怪力の源はその髪の毛にあったそうなので、今後必要以上に
たてがみやしっぽの毛のお手入れはしない方が賢明かもしれません(笑)。


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Vol.10 エアメサイア [音楽的馬名列伝]

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(1)
ヘンデルのオラトリオ『メサイア』は、その名の通り
「救世主」イエス・キリストの生涯を、預言・受難・復活の3部構成で描いた大作。
テキストは聖書を英訳したものですが、平易な文章なので、歌詞を見れば
中学・高校程度の英語力でも案外すんなりと歌えてしまいます。

(2)
有名な「ハレルヤ・コーラス」は第2部のラストに。
最近、『ケロロ軍曹』のBGMで時々かかるんですよね。
一緒になって歌っている自分が、恥ずかしいやら、情けないやら。

(3)
エルサレムの地名から、後にエルサレム全体を指すようになった「シオン」は
英語読みでは「ザイオン」。もちろん『メサイア』の中でも何度か出てくる単語です。
いましたよね、昔……エアザイオン
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最初「母娘か?」と思ってしまったのも、無理はないことでしょう


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Vol.9 リンドーロ [音楽的馬名列伝]

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オペラ『セヴィリアの理髪師』において、アルマヴィーヴァ伯爵が
後に奥様となるロジーナ嬢と「お近づき」になった際に使用した偽名がこれ。

オペラの世界でも身分ある男性が「これ」と思った女性を口説く時
なぜか自分の出自と肩書きを隠したがる傾向があります。

『チェネレントラ』(ロッシーニ)のドン・ラミロ王子然り。
『リゴレット』(ヴェルディ)のマントヴァ公爵然り。
そしてローエングリン(ワーグナー)然り。

権力をかさにかけてものにするのは簡単ですが、それよりも
ありのままの自分を見てほしい、愛してほしいというあらわれですかね。

大騒ぎの末になんとか結婚までこぎつけた二人ですが
決して「めでたしめでたし」にならなかったことは
後日談である『フィガロの結婚』を見ていればよぉくわかります。


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Vol.8 アイゼンシュタイン [音楽的馬名列伝]

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ヨハン・シュトラウス2世のオペレッタ「こうもり」の主人公は
ガブリエル・アイゼンシュタインという裕福な資産家。
趣味はご自慢の懐中時計を使ってご婦人方を口説くこと。
奥方がいらっしゃるのに「浮気は男の甲斐性でステータス」を
まさに地で突っ走っているような人です。

尊大なくせに意外と抜けたところもあって、どこか憎めない。

伴奏の付かない台詞の多用されるオペレッタで
名前をよく「アインシュタイン」と意図的に間違われるのは
よくある「お約束」です。

このオペレッタの序曲、昔日刊競馬のCMで流れていたことがあるんだよなぁ。
(しみじみ)


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速いものトリオ [音楽的馬名列伝]

今回は番外編。


<間奏曲 速いものトリオ>

冠名にくっつけて馬名に使われることも多い、音楽の速度標語。
基本はやはり速い系。

ひと口に「速い」と言ってもいろんなニュアンスがあるもので
もっともポピュラーなアレグロを初めとして
ヴィヴァーチェ(ビバーチェ)は快活さが欲しい時
プレストは疾走感が欲しい時に使われているものです。




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Vol.7 バイロイト [音楽的馬名列伝]

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ドイツ・バイエルンにある一地方都市の名前。
普段はのどかな田舎町がどうして世界中に有名なのかと言うと
ワーグナーが生前「自分の作品を理想的に上演するための劇場」を
この地におっ建ててしまったから。

今でも夏になると、この祝祭劇場を中心に「バイロイト音楽祭」なるものが開かれ
世界中から有名な指揮者、歌手、オーケストラ奏者、演出家などの裏方スタッフ
そしてワグネリアンと呼ばれる熱狂的なワーグナー信奉者の聴衆が一同に会して
豪華絢爛なワーグナー絵巻を繰り広げているのです。

その模様は年末にNHK-FMでも中継されていますが
夜の9時から4時間近く、ほぼノンストップの状態で付き合うのは
歳のせいもあるのか、最近辛くなってきました。
有馬記念の前後に聞きたい公演が当たったりすると、ちょっと泣きたくなります。




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Vol.6 ダンスオブサロメ [音楽的馬名列伝]

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(1)
オスカー・ワイルドが新約聖書の1エピソードを基に書いた戯曲、あるいは
この戯曲を基にリヒャルト・シュトラウスが作曲した
オペラ『サロメ』のクライマックスシーンで
タイトルロールのヒロインが、自分の魅力になびかなかった男の首をかけて舞う
「7つのヴェールの踊り」のこと。

(2)
身にまとった7枚のヴェールを、1枚ずつ取り去っていって……というもので
当然演出によっては、主演女優が脱ぐ脱がないの大騒動になることもしばしば。
別にどっちだっていいじゃん、と思うのですが、脱がなければ何か物足りないし
脱いだら脱いだで辟易してしまうという、問題の迷シーン。

(3)
サロメの踊り、というとどうしても思い出してしまうのが
アメリカの女子フィギュアスケーター
ミシェル・クワンが15歳で初めて世界選手権を制した時のフリープログラム。
オペラの「7つのヴェールの踊り」自体はとてもかっこいい音楽ですし
オリエンタルなムード一杯にこなしてしまったクワンもそれは見事なものでしたが
官能と恐怖があいまいに入り混じった作品の内容を知っている者には
これは15歳の女の子がやってもいいものなの? と大衝撃を受けたものでした。


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Vol.5 トゥーランドット [音楽的馬名列伝]

今回は「思い出編」で。時事ネタですしね。
当たり馬券のコピーがどこかにあるはずなんですが、発掘出来ませんでした。

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(1)
プッチーニが作曲した最後のオペラ。全3幕。
極度の男性不振で、自分に求婚してきた男たちに難しい謎かけをふっかけては
片っ端から処刑していた非道なお姫さまが、真実の愛に目覚めるまでのお話。

(2)
第3幕の、いわゆる「リューの死」の場面まで書いたところで作曲者が急死。
以降ラストまでは他の人が補筆したものになります。
このオペラの初演の際、棒を振った大指揮者・トスカニーニが
「先生の書いたのはここまで」と言って途中で指揮棒を置いたというエピソードも。

(3)
劇中に狂言回し的な役割で出てくる3人のお役人の名前は、それぞれ
ピン・ポン・パンと言います。
あ、30過ぎてないとわからないネタかも。


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vol.4 ステンカラージン [音楽的馬名列伝]

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(1)
ロシア中世に存在したという義賊の名前。
その伝説をテーマに歌った民謡でも有名。

(2)
(1)の伝説を元に、グラズノフが作曲した交響詩のタイトル。
曲の全編に渡って散りばめられているテーマは
やはりロシア民謡である「ヴォルガの舟歌」からの引用ということですが
どうやってもこのメロディ、数年前に某殺虫剤のCMで歌われていた
「あーみーどーにー ムシこぉな〜い」
にしか聞こえない。もしかして元ネタだったりする?
ものすごく、笑えるんですけど。


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Vol.3 アンドゥオール [音楽的馬名列伝]

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(1)
フランス語で「外へ」の意。音楽と言うよりバレエの用語ですね。
つま先を外へ開く、バレエ独特の姿勢のほか
ピルエットなどでの回転の向きを表す時にも使います。
左脚が軸の場合は時計回り、右脚が軸の場合は反時計回りが
アン・ドゥオールになります。

(2)
まだデビュー前の2歳時、スターバレリーナの仔にこの名前がついたと知った私が
当時の自分の日記に残していたコメント。
「先行して粘ると言うより、大外を一気にまくって来そうな名前」
当たらずとも遠からず……ですか?


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Vol.2 カノン [音楽的馬名列伝]

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(1)
主題と応答が一定の規則に基づいて、終始厳格に模倣される対位法的楽曲。
(クラシック音楽作品名辞典より抜粋)



(2)
古典派以降には遊戯的な声楽曲が多いらしいです。
そういえばモーツァルトが家族や友人とのお遊び用に書いたカノンには
歌詞を読むのもはばかられるようなものが、結構、あります。



(3)
有名なのはヨハン・パッヘルベル作の同名の楽曲。
正式な名称は「3声のカノンとジーグ」。
PS2ソフト「ブラボーミュージック」のクリスマスエディションに入っているのですが
単調な曲なので、どうしてもやっている内に飽きてしまうのです。
そして嫌気が差した頃に微妙に拍のとり方が変わったりして
評価がガタ落ちで、はい、やり直し。
何度コントローラーを放り投げて悔しがったことですかね、はい。 


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Vol.1 アンブロワーズ [音楽的馬名列伝]

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某スポーツ紙に「歌劇『ミニヨン』の作曲者」と出ていたのを
あれ、「ミニヨン」と言ったらトマでしょ? 他にも作曲した人いたの?
大真面目に音楽辞典なんかひも解いてしまった大ボケ者。



アンブロワーズ。
トマのファーストネームだったんですね。



母馬がフサイチミニヨン。
ここから名前を引っ張って来てたんだ……。
 




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